2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「感受性」なんぞ、はたしていいモノなんだろうか?

私のブログでは、古来の芸術家たちが血を滴らせて書いた至高の文学を皆様にご紹介することを目的にしております。 得をするため、勝つために自分のすべてのエネルギーを捧げるのではなく、目の前に広がる世界の様々なものに関心を持つこと、冊子の中にある小…

漱石「夢十夜」より。死ぬまで挑戦して生きた者のほほえみ。

ーーー何かを夢見て、そのために懸命に頑張るとき、私たちの人生は最も充実する。一生をかけて何かを手に入れようともがいても、求めるものは手に入らないかもしれない。それでも、その人はいまわの際には大笑いしているだろう。「天国で手に入れてやるさ。…

「夢十夜」から、こんな物語を考えてみました。(第二夜)

夢十夜「第二夜」から。没落した武士のプライドと絶望。 俺は侍だ。武士や侍たるもの、江戸の時代では歩いているだけで自分より下の身分の者どもが頭を深く垂れたものだ。気分次第で百姓どもを斬り殺しても大したお咎めもない。それが侍だ。 ところが、時代…

「夢十夜」から、こんな物語を考えてみました。(第一夜)

ーーーこういうふうに考えてみた。 時は明治時代。とある乙女が(あるいは青年が)、自らの小さな心の中に、あふれんばかりの苦しい思いを抱えていた。SNSも無い時代、なんとかしてこの苦しみを表に出したい。しかし、周りの人間は誰も理解してくれない。苦…

うつ病は根性では治せない。アラン「幸福論」に反論。

ーーーフランスの新聞に長年掲載されてきた幸福に関する論文。哲学者アラン「幸福論」では、いまも世界中で謳われているような「憂鬱」や「悲しみ」に対する根性論的な解決策を説いている。 彼ははたして本当にうつ病に罹ったことがあるのだろうか?もしくは…

この時代のためのあたらしい「本要約」を。

はじめまして。 突然ですが、心に迫る「問い」を一つ。 「ビジネスと自己啓発ばっかりやっていて、本当に僕たちは幸福になれるのか??」 世間一般的に読書をすることは良いこととされています。しかし、皆さまは何のために本を読んでいますか?どんな本を読…